ポイント
・古代から金は不変の輝きをもつ貴金属として尊ばれ、国王や王室、貴族だけが手に取れる希少価値の高いものだった。
・金の不足によって他の金属から金を生み出す「錬金術」が発展
・錬金術研究の発展が今日の化学の基礎となる
金は不変の輝きを持ち、古代より王族・貴族の嗜好品として愛されてきました。
最古の金製品は紀元前6000年のシュメール人の装飾品、世界的に有名なのは紀元前1300年の「ツタンカーメンの黄金のマスク」でしょう。
その他女王クレオパトラの装飾品、中国春秋戦国時代の貨幣や印鑑、日本では金色堂に代表される平泉黄金文化など、煌びやかな歴史のイメージを彷彿させます。
一方その希少性と産出量の少なさから、中世ヨーロッパでは他の金属から金を生み出す研究が盛んに行われました。
これがいわゆる「錬金術」と呼ばれるものです。この錬金術の研究が今日の化学の基礎となっています。
金と人類の歴史は切っても切り離せないんですね。